無料サービス

無料のサービスというのは生活の至るところにありますね

コンビニの店員さんが会計をしてくれて、笑顔で対応してくれることに我々は費用は払っていないですね
笑顔であろうがなかろうが、愛想よく対応してくれようがしてくれまいが支払う商品の値段は変わりません
また、お客さん側も丁寧にお金を払おうが、不躾に商品を渡そうが支払う商品の値段は変わりません

配送業者さんもそうですね
笑顔で最後渡そうが、
受け取る側も「ありがとうございます」と言っても言わなくても費用的には何も変わりません

レストランのサーバーの方も、バスの運転手さんも、タクシーも
その対応に費用が発生していなければ、どちらの対応が悪くとも良くとも何も変わりません

そういうところで人間が出るなあ、と思えるシーンに最近は数多く遭遇しました

お客さんも、サービス提供側も、
態度がとても悪い人もいれば、とても良い人もいます

例えばですが、対応に費用が発生するようなところ、もしくはその費用が多く含まれているサービスの場合、もちろんいいサービスに費用が発生しているわけなので、提供側はすべての人にきちんと対応する必要があります

無料の場合はそうではないですね、最低限の責務、つまりバスなら指定の場所に届ける、サーバーであれば食べ物をテーブルに置く、配送業者であれば荷物を届ける、ということですね
そのため、無料サービスの場合、より良いサービスを引き出すことができるのはお客の側次第と言ってもいいかと思います

もしも利用する側が横柄な態度であれば、きっとシェフからの「おまけでメインのお肉厚切りにしておきましたよ」はもらえないでしょう
利用する側が失礼な態度でお客様という態度でふんぞり返っているのであればタクシーの運転手さんからの「ここのお店は13時が一番空いてるんですよ」という耳寄り情報をもらえないでしょう

スマホのアプリを当たり前に毎日使うようになり、無料にあまりに慣れすぎていて、感謝とかそういうのが薄れてしまっているように思えます
良さそうだったら無料だったのでとりあえずダウンロードして、いらなくなったら感謝を伝える機会もなく削除してしまうのが当たり前

効率化はどうしても人間味を削ることになります
寿司のシャリはロボットが握り、蕎麦は機械が作ります

悪い意味で、便利な世の中になったなあと、この点で思います

どこまで僕らは、今の当たり前に感謝ができているでしょうか
無料で提供されるものに感謝ができているでしょうか

 

僕は特別なおまけ的なサービスを受けることがよくあります
本来は受け取れないけれど、向こうの善意で良くしてくれるおまけです

それにはコツがあります
それは任せることです、信頼のもと判断を任せることです

「一番おいしい料理はなんですか?」「ハンバーグです」という答えをもらって頼むハンバーグと

ただ単にメニューを見て「ハンバーグください」というハンバーグは違うんです

前者はシェフの責任がこもっています、シェフが自分でおいしいと言っている訳ですからおいしくないものを出すわけにはいきません、意識はしなくともちょっと普段よりも頑張るでしょう

後者はいつものハンバーグです、おいしくてもおいしくなくても選んだ自分の責任です

僕も前職から今に至るまで様々なお客様とお仕事をしていますが、やはり一番力が入るのは「すべて任せます」と言われることです
これは細かいオーダーを受けないので楽なように聞こえるかもしれないですが、最も責任の重い言葉です、うまくいくかいかないかは完全に任された自分の責任です
ただ、なかなか言える言葉じゃないんです、全てを任せます、というのは信頼している人にしか言えません

まずは損得勘定、客、サービス、関係無しに、信頼できるかどうかを考えてみて、信頼できそうな人であれば簡単な要望のみ伝えて「あとはすべて任せます」と言ってみてください、それは魔法の言葉でもあるんです

誰にでも言うわけではないです、ちゃんと信頼できるなと思える人に言うのです、餅は餅屋とよく言ったもので、それに精通している人であれば大体はすべて任せていいんじゃないかと思います

「おすすめしてくれたハンバーグ、やはりとてもおいしかったです」と言えれば完璧です、次来るときにはきっとエビフライがおまけでついています

別におまけほしくてそんなことを計算してやっていることは一切ないですよ
無意識に知っているんです、何が一番おいしくなるかを、こちらの注文の仕方や振る舞いで値段は変わらなくても結果は変わることを、そういう非効率な行動が感情を動かすことを
あなたが無料で何かのサービスを利用するとき、無料なので相手は最低限の責務を果たすことのみが仕事です、それ以上を引き出せるかどうかはあなたの言動、振る舞い次第なんです、あなたが「良いサービスを受け取れなかった」というのは、あなたが良いサービスを受け取るに値しなかった、という可能性があるということです

比較的高齢、人生経験をより持つ方からは特に「藤岡さんに任せます」ということが多い気がします、きっとその人生経験からわかっているんだと思います
そして、あることについて、全てを任せることができる人、がいるというのは幸せなことです、人生の中で強力な仲間が増えた感じがします
そして、全てを任せてもらえること、それはとても責任のある幸せなことです

 

僕は非効率さを重視したいし、感情を大切にしたい
決して機械的、無感情、最低限のやり取りではなく、
感情的、過剰、無駄なやり取りから生まれる温かさを大事にしたい

 

取り留めもなく書いてしまったけれど、
自分は全く関係ないですが、非常に失礼で感謝のないやり取りに連続して出くわしてしまったので、このようになってはいけないな、という思いでいったん頭の中を整理するために書きました

とりあえず明日ハンバーグを食べに行きたいと思います