負けるべくして負けている

  • by

これは僕が前職での楽天での最後の仕事でもある新卒研修にて、自分のチームで掲げていた言葉でもある。

300名ほどの新卒が10チームほどに分かれ、営業をする。

そのうちの1チームメンターと呼ばれる先輩が責任を持って指導をする。

メンターは立候補する人と指名される人がおり、僕は在職年数がまだ長くなかったので指名はされないため、立候補し、人事部での面接を受け、メンターに選ばれた。

僕と同期でメンターとなったのはもう1人おり、他のメンター陣は皆年数が長い、経験豊富な人たちであった。僕ら2人が最年少でのメンターであり、まだ楽天に入って2年という若さで30名ほどの新卒を指導するメンターとして選ばれた。

楽天の新卒研修は有名だと思うがまだ楽天に出店していない企業様に対して、出店の案内をし、出店に繋げるものだ。これは営業職以外のすべての新卒が参加し、目標を背負うものだ。自分もメンターとなる2年前に同じ研修をもちろん受けており、それはもう大変であった。

新卒にとってもなかなか大変なことで話題の研修なのだが、なにより社内ではメンターの仕事がやばいことで有名であった。メンターは大変すぎるので兼務ではなく、メイン業務をその2ヶ月間は完全に外れフルコミットとなる。僕も国際部での仕事を完全に外れ、メンター業務にフルコミットであった。それでも大変すぎてメンターの方がボロボロになることも珍しくない。実際に僕がメンターになった年もそうだし、僕が新卒として研修を受けている時も当時のメンターは本当に大変そうでどんどんやつれていっていた。

この研修では営業ということで、誰がどれだけ獲得したのか、どのチームがどれだけ獲得したのか、もちろん毎日集計され、発表がされる。新卒にとっては初めて数字として結果が明確に残るものであり、この研修の後に配属も発表されるため、新卒にとってはもちろん非常に重要な、メンターとしても責任重大なの研修である。

結果はどうであったか。

研修は2ヶ月ほどあるのだが、僕のチームは1週間を経過したあたりから最終日まで1日も1位を他のチームに渡すことはなかった。そして研修史上歴代最高の記録で終わった。

うまくいかないことは人生において多すぎる。

そのどれもが、自分の努力不足が故に起きている。

負けるべくして負けてしまっている。

そう思わないといけない。実際はそうでなかったとしても、そう思わないと成長できない。

うまくいかないことがあったときに落ち込む時間も必要ない。ただ単純に自分の努力不足。改善策は無限にある。地道に取り組むだけ。

環境がこうだから、こうだったらいいのに、お金があったら、時間があったら、自由があったらできるのに。 これらはよく出てくるけれど、実際本当にお金があったらもっとできたかもしれないし、時間があったらできたかもしれないけれども、そもそも自分がお金を貯めることができていなかったから、時間を確保するために効率的に考えられていなかったから、と考えないといけない。そうじゃないと成長できないから。

悩む必要はない。僕自身悩んだり、落ち込むということはほとんどない。なぜならうまくいかなかった次の瞬間には改善策に向かって既にアクションを取り始めているから。

失敗しないことほど楽しくないことはない。ポケモンで最初からいきなり四天王を倒せてしまったら、そんなつまらないゲームはないだろう。

失敗していない現状ほどつまらないことはない。いまあなたは順調ですか?何の失敗もストレスもないですか?それはもしかしたら環境としては良くないかもしれない。ぜんぜんレベルが上がらないマサラタウンから出れていないだけかもしれない。

もしもストレスもあり、うまくいかないことが多すぎて困っている、という人は、自分のレベル以上の街に進もうと懸命に草むらの敵を、立ち向かってくるトレーナーを倒しているところだろう。そこで負けてしまうのは紛れもない自分の力不足。もっとレベルが高いポケモンがいたら、もっと強い技を覚えていたら、と嘆いていても始まらない。挑み続けるしかない。

強い敵を倒したときにたくさんの経験値がもらえる。どんどん挑んでいい。

ポケモンと僕らで違うのは、レベル100で成長が止まらないことだ。

負けるべくして負けていると自分に厳しく接することができている人間と、言い訳ばかりで未来に対してのアクションを取らない人間は、気づくとレベル100以上の差ができてしまっている。ポケモンと違って行き着く先はレベル100同士の戦いにならない。上には上がたくさんいすぎるのが僕らの実際に生きている世界。

偉そうに言っている僕もまだまだだ。ほんとうに。マサラタウンはさすがに出れていると思っているけれど、まだまだだ。まだまだすぎる。なにもかも。だから楽しい。だから熱中できる。レベルを上げるために、寝る前にもう1タスクをこなしてから寝ることにしよう。